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雑誌『将棋世界 2017年9月号』藤井聡太四段29連勝達成/加藤一二三九段現役引退 [書籍]

『将棋世界 2017年9月号』(2017年8月3日発売)
特集は藤井聡太四段の29連勝達成と、加藤一二三九段の現役引退。
それぞれの棋士のインタビューや、他の棋士による解説、ファンからのメッセージなど。

藤井四段の連勝記録については、報道陣の過熱ぶりに将棋界の人たちも驚いている様子が可笑しい。
将棋がわからなくても、エピソードを拾い読みしてるだけでも面白い。

 別冊付録(文庫サイズ小冊子80ページ)
「次の一手 藤井聡太29連勝の軌跡」 杉本昌隆七段
 >藤井四段の29連勝を主な題材に、急所の局面を次の一手形式で出題。
 >選題と解説は師匠の杉本七段で、「初めて聡太少年の将棋を見て衝撃を受けた」ときの図や、奨励会時代の研究会での将棋、AbemaTV「炎の七番勝負」で羽生善治三冠を破った一局など、37局から39問を出題

 師匠の暖かい解説がほっこりします。



《雑誌情報》

『将棋世界 2017年9月号』
出版社: マイナビ出版
雑誌(月刊誌)A5判
発売日: 2017年8月3日
梱包サイズ: 20.6 x 14.8 x 1.8 cm
雑誌定価:800円
電子書籍版:700円

将棋界の情報や話題を満載した将棋総合誌

『将棋世界』は日本将棋連盟発行の機関誌です。
現在は月刊誌(3日発売)で、一般の書店でも購入できます。
電子書籍版もあります。
内容はプロ棋戦やアマ棋戦の解説、インタビュー、読み物など。

●総力特集
 ありがとう! 加藤一二三九段、現役引退。
 おめでとう! 藤井聡太四段、29連勝達成。

【ドキュメント】「神を追いつめた少年」―藤井聡太の夢―
         第2章「才能の芽生え」 記/大崎善生

●付録「次の一手 藤井聡太29連勝の軌跡」 杉本昌隆七段

ほか

将棋世界 2017年9月号|将棋情報局





『神を追いつめた少年 ―藤井聡太の夢―』 
第2章「才能の目覚め」10ページ

第2回は藤井聡太四段が将棋教室の通うまで。

冒頭は藤本草太14歳、奨励会三段リーグ最終戦に勝つか負けるかの瀬戸際。

時間を戻り、5歳の12月に「ふみもと子ども将棋教室」に通い始めた聡太。
まだ読み書きできない幼稚園児が、詰将棋を理解し定跡書を読み進めていった。
20級で入会し、1年で4級まで進級した。

先生の文本力雄さんは鍼灸師だった。将棋は趣味で、板谷進九段の教室に通っていたが、せいぜいアマ三段ぐらいだった。
定年で鍼灸師を辞めて年金生活をしていたころ、瀬戸市内で将棋を教わる場所がなくて困っている少年がいるという話を聞いて、家に連れて来いと声をかけた。
小学5年の少年を教えていると、他にも教えてほしいという子供たちが集まってきて、ふみもと子供将棋教室が始まった。1998年のことだった。
教室の卒業者の中には奨励会に入ったり、アマチュアや学生で活躍した者たちもいた。そんなOBたちが教室を支援してくれた。

教室は週3日だったが、聡太が申し出て開催日を1日増やしてもらった。
1年に2度、泊りがけの合宿も行った。

小学校に入学。アマ初段を超えたため、教室のルールで名古屋市の東海研修会に入会する。
小学3,4年が中心メンバーの研修会で、1年生の入会者は少ない。
平成22年3月7日に入会試験を受け、最下位のF2組に編入。
入会して間もなく、後に師匠となる杉本昌隆七段と四枚落ち指導対局を行い、杉本七段が勝った。

将棋教室でも研修会でも、負けると大声で泣いた。しかし周囲は咎めることはしなかった。泣きたいだけ泣かせていた。
将棋が好きで迷いがなく、いつもニコニコして、皆に可愛がられていた。

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将棋世界 2017年9月号

将棋世界 2017年9月号

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: マイナビ出版
  • 発売日: 2017/08/03
  • メディア: 雑誌







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