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藤井聡太二冠が卒業間近の高校を自主退学/去年秋から学校と話し合い1月末日付で退学届け [将棋ニュース]

2021年2月16日夕方、藤井聡太二冠が高校を自主退学したニュースを各メディアが一斉に報道。

藤井聡太二冠が卒業間近の高校中退「将棋に専念したい」 | 将棋 | NHKニュース
更新:2021年2月16日 18時59分

>現在高校3年生の将棋の藤井聡太二冠が、「将棋に専念したい」として、1月末、通っていた名古屋市内の高校を自主退学していたことがわかりました。

>藤井二冠は現在、名古屋大学教育学部附属高校の3年生で、卒業の時期が間近ですが、日本将棋連盟によりますと「二冠」達成後の去年秋から高校を自主退学したい意向を学校側に伝え、話し合いを進め、1月末をもって正式に退学したということです。

>藤井二冠は、退学を決めたことについて、「タイトルを獲得できた事で将棋に専念したい気持ちが強くなりました。秋に意思を固め、数回学校と話し合いをしたうえ、1月末日付で退学届けを提出いたしました。一層精進していく所存ですので、今後ともよろしくお願い申し上げます」とコメントしています。

藤井二冠が高校自主退学 「タイトル獲得で将棋に専念」:時事ドットコム
2021年02月16日20時28分

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秋以降のインタビューでは3月に卒業しそうだったので、ここにきて「自主退学」は驚きました。

高校3年になってほとんど学校に通学できていないから出席日数も単位も足りてないでしょうね。

高校2年の終わりから高校3年の春はコロナ禍で学校が休校。学校が再開したころには将棋の対局スケジュールが詰まって学校に行けず。
休校期間に将棋の勉強に集中したらめちゃくちゃ強くなって、夏のうちにタイトル2冠奪取。
秋になってようやく学校に行けそうになっても、対局で県外に行き来して学校でウイルスを広げるリスク考えると通学しにくい。
学校の方で課題で単位認定すると提案しても、もう高校のために時間を使うのも惜しくなったんだろうな。
秋のころは王将リーグでやや不調になっていたのは、高校通学が負担になっていたのでしょうな。
最近は連勝中なのは、退学が決まって精神的に落ち着いたのでしょう。

藤井聡太王位「状況変わった」 愛知・瀬戸の聖火ランナー辞退で:中日新聞Web
2021年2月11日 20時30分

1年延期になっていた、愛知県瀬戸市で予定していた東京五輪の聖火ランナーも「お受けした時とはオリンピックを巡る状況も、自分の状況も変わった」と辞退。
藤井王位側が昨年10月、「二冠を取って環境が一変し、スケジュール的に来年4月の聖火ランナーの約束がしづらい」と辞退の意向を示し、12月に市が了承した。

高校中退も聖火ランナー辞退も、凡人から見ればもったいないけど、本人は将棋に集中するのが一番幸せなのです。

高校進学は親が勧めたけど、高校卒業の資格を取るためより、将棋に行き詰ったときに将棋以外の人間関係があった方が精神的に落ち着けるという配慮でしょう。高校生の年代の子が学校に行かないでいると悪い人間が寄ってくるし。
ほんの数年前まで奨励会で負けが続いて帰りの新幹線で泣いていた少年が、18歳そこそこで将棋界序列3位、非公式レート1位、2020年対局料・賞金ランキング4位と将棋界を代表する棋士になるとは思わないでしょう。上位に当たるようになれば勝率も下がるといわれたのに、成長率が常識外れ。
留年してあと1年高校生をやる意味もない。むしろ最年少で名人になるためには順位戦で1敗も許されないぐらい、今は将棋の勉強が必要なのです。

2020年獲得賞金・対局料ベスト10|将棋ニュース|日本将棋連盟
2020年獲得賞金・対局料ベスト10(2020.1.1~2020.12.31)
(カッコ内は2019年の獲得額/単位は万円)
順位 氏名 獲得額 昨年順位
1 豊島将之 竜王 10,645(7,157) 1
2 渡辺明 名人  8,043(6,514) 3
3 永瀬拓矢 王座 4,621(4,678) 4
4 藤井聡太 王位・棋聖 4,554(2,108) 9
5 広瀬章人 八段 3,241(6,984) 2
6 羽生善治 九段 2,491(3,999) 5
7 久保利明 九段 2,421(2,178) 8
8 木村一基 九段 2,338(3,209) 7
9 丸山忠久 九段 1,926(1,017) 24
10 千田翔太 七段 1,692(1,080) 21


藤井聡太二冠の高校退学決断、師匠・杉本八段は昨秋聞いていた「形にとらわれないのが藤井二冠らしい」 : スポーツ報知
2021年2月17日 6時0分スポーツ報知

>将棋の藤井聡太二冠(18)=王位、棋聖=が3年に在学していた名古屋大教育学部付属高(名古屋市)を今年1月末で自主退学したことについて、師匠の杉本昌隆八段(52)は16日、発表後の取材に「もったいない気持ちもしましたけど、卒業という形にとらわれないのが藤井二冠らしい」と語り「将棋に専念して、さらに飛躍してほしいです」と弟子にエールを送った。

>昨秋の時点で藤井二冠から「辞めることになりそうです」と報告を受けていたという杉本八段は「タイトルを獲得(7~8月)して立場も変わったので、より将棋に専念したいという気持ちを持つのは自然なことだと思います」と語る。同時期に東京五輪の聖火ランナーを辞退した理由とも重なるという。

杉本八段自身は、高校進学せずに地元の名古屋から大阪の奨励会に通い、自分の師匠の板谷進先生の教室の手伝いなどをしていました。
19歳ごろ、将棋の勉強のために大阪で一人暮らしを始めて、しばらくして板谷先生が急死して、21歳でプロデビュー。
十代後半は将棋の勉強するのにいくらでも時間が欲しいし、師匠に相談せず行動に移すのも経験しているから、杉本八段もさみしい気持ちはあるけど本人の決断を支持してくれます。

2月18日の竜王戦2組ランキング戦は、勝っても負けても高校自主退学の話題は避けられないけど、対局に集中できますように。





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